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※ LDは未開封ですが、セットのレコード盤は中古品となります。お間違いのないようお願いします。
"80年代最後のロボットアニメを原点に立ち返って70年代風の設定で!"というコンセプトで生まれOVA「破邪大星ダンガイオー」を主題歌と音楽集を加えた「破邪大星ダンガイオー(未開封)」LD盤「破邪大星ダンガイオー主題歌シングル」EP盤「破邪大星ダンガイオー音楽集サントラ盤」LP盤以上のセットにしてみました。
「破邪大星ダンガイオー」は1987年(昭和62年)に、80年代最後の絶対ヒーローロボットアニメとして製作されました。ちょうどこの頃は「機動戦士ガンダム」や「超時空要塞マクロス」などなど、現代も受け継がれるシビアな設定と複雑なストーリーのアニメが多く製作されるようになってきていて、昔ながらの(70年代風の)スーパーロボットたちは"子供っぽい"とか"単純志向"とか"リアル感が無い"とか言われて隅に追いやられた感じでした。そんな時代の流れを憂いだ一部のロボットアニメファンやマニアの中で"これまで多くの恩恵を与えてくれたスーパーロボットたちに何たる無礼か!"という意見が徐々に大きくなっていき、コミケや同人誌などで大きな論説となっていきます。そしてここからが現代とは違うところ。なんと、制作側も同じ意見の人たちが大勢いたのです。当時はファンと制作事務所との距離感がほとんどなく、手紙などはほぼ確実に届きましたし、制作側の人達のほとんどがオタクだったと言っても過言ではないくらいでした。世の中ではあちらこちらで若者が立ち上がって学生運動とかをしていた時代を生きた人たちです。当然ながら、"明日、事務所が閉鎖されても構わないから作る"という強い信念も持っています。そこで、どこか懐かしい感じがするけど、なんだかスゴい!という、完全なオリジナルアニメとして企画されたのがこの「破邪大星ダンガイオー」です。
しかもこのLD版は、品質にこだわったCAVでの収録です。
物語は、宇宙海賊によって記憶を消された4人のサイキッカー。彼らは自分の過去と未来の希望を取り戻すため、ターサン博士の研究した宇宙兵器"弾劾凰"に乗り込むのだった。しかし、それを良く思わないのは宇宙海賊だけではなかった。博士によって作られたサイボーグのギルは弾劾凰とサイキッカーたちに最強の座を奪われ、すっかり捻くれて裏切って敵のコマンダーとなってしまう・・。って感じで進行していきます。
ストーリーの設定以外でも様々なところにこだわりが出ています。声には「ゲッターロボ」など様々なスーパーロボットものでもお馴染みの神谷明を起用し、音楽はやはり数々のスーパーロボットの名曲を世に出してきたコロムビアレコードじゃないとダメでしょ!という事で、主題歌は水木一郎と堀江美都子の殿堂入りアニメ歌手に、BGMは渡辺宙明と、往年のアニメに欠かせないメンバーが集まりました。、原案とキャラデザに「戦えイクサー1」や「吸血姫 美夕」などでお馴染みの平野俊弘と来れば最強ですね。(笑)終結した皆さんはそれぞれに、段々と複雑化していくロボットアニメを懸念する意見を持っていたようですね。
1980年代の中盤くらいまでは"アニメ"とか"特撮"という枠をあまり設けず総称して"テレビまんが"と呼んでいました。そもそもこの"まんが"の世界ができていったのは、どんなに説得しても"甘ちょろい"だとか"キレイ事を言うな"とか言って大人たちは耳を傾けず行き過ぎた競争社会や資本主義、格差などをやめようとしなかったので、そんな大人たちを諦めて見切りをつけ、未来のある子供たちに温かい心を持った人達だけが住む日本になるよう託す要素を込めて製作されました。ですからほとんどの場合、主人公は子供や若者で少数。悪は大人で組織(大勢派)。という構図だったワケです。当然ですが、大人たちは憤慨しました。漫画やコミックは"悪書"と言われ、子供から取り上げてゴミ箱に捨てられるケースが多く見られましたし、子供番組を見ていると大人番組に変えられました。その洗脳が子供たちの間もギクシャクさせ、"お前まだこんな子供番組見てるの?赤ちゃんじゃあるまいし"などと罵声を飛ばす小学生も出る始末でした。子供バラエティ番組を制作するスタッフは、他の番組を担当する人間から低く見られ、時には給料すら抑えられ、読者(視聴者)プレゼントなどはメーカーの厚意かスタッフの自腹で用意されたりしていました。それでも願いを託す大人たちが頑張って子供メディアを作り続けてきたワケですね。・・現代の日本でその願いが実を結んでいるとはとても言えないのが残念です。ある程度成長してもまだ子供の心を持った人を"中二病"だとか"オタク"だとか言って蔑視する傾向も大人たちが作り上げたものだそうです・・。
音楽についても少し付け加えますが、当時のアニメ情報誌の一部に"水木一郎と堀江美都子による夢の初デュエット"というような記事が書かれていて、多くのファンが"よく知らないのに記事を書いた"と憤慨してました。確かにそうですよね。「忍者キャプター」や「仮面ライダーストロンガー」「マグネロボ・ガキーン」などなど、デュエットしている曲なんていろいろありますからねー。
それと渡辺宙明についてですが、彼は無類のUFOマニアで、たまたまこの「破邪大星ダンガイオー」の曲を収録する日と仲間とUFOウオッチする日がカブってしまったそうです、後日結果を聞くと、それらしきモノが出たらしく仲間が興奮して話すのを聞いてすごく悔やしがった逸話があるそうですよ。(笑)
そんな、強い思いが込もったアニメの、しかもLD版に釣り合うサントラといえば、やはりレコード版ですよね。「破邪大星ダンガイオー」のサントラはCD版でも有るのですが、マニア品質のLDには、同じくこだわりのAV機器であるレコードだと考えてセットにしました。ぜひ一度楽しんでみてくださいね。
この「破邪大星ダンガイオー」が制作されたあたりまでの時代は、ある意味でとても良い時代だったと言えますね。それは、上記にも説明したような大人の事情も原因してか、ほとんどのアニメ製作チームや事務所が極貧だったからとも言えます。まともに生活もできない状態なのにどこが"良い時代なんだ!"と怒られるかもしれませんが、そういう中だからこそこの作品のような一部のファンやマニアたちの熱い主張がカタチになる事が出来たのだと思います。現代は何かと商業ベースの製作側が目立ちます。"こういう演出をしたらファンは食い付く"とか"プレミアやライブとかして見せ場を作れば喜ばれる"などなど、まるで攻略法のように商業戦略に則ってアニメが量産されているように見えます。"会社組織なのだから当たり前"、"生活できてナンボなんだから仕方がない"などと、いかにも割り切った正論を言われそうですが、この時代くらいまでは違いました。アニメや特撮を制作しているチームにとっては、バブル期とかは別世界の話しです。アニメーターや声優なんてギャラが数百円とかで頑張っていた時代でした。現代のようにPCでアニメを制作したりはできません。一枚一枚手描きで動画を制作していました。多くの場合、間違っても修正はできません。最初からまた絵を作り直すだけです。撮影してもすぐに動きをチェックしたりはできません。フィルムを現像して出来上がってきてから"あれっ動きが変だ?"とか"画面が暗い"とかが判明するワケです。ギャラは最低賃金以下で、制作は家に帰れないほど大変。でも、だからこそ当時のスタッフたちは強い信念だけで制作していたのではないでしょうか?
ここでLDについて余談ですが・・、最近は、BDとかHD画質とかいう感じで、やたらと画面がクッキリ、ハッキリ、シャープになっていたりして、なんだかいろいろ画像編集したのが多く出ているような気がするのですが、当時の作品のほとんどがフィルムで撮影されています。当時の撮影機材とフィルムで、そんなに高精細な画面が記録できるはずがありませんよね。中には昔のフル画面(4:3画面)の画郭の上下をトリミングして、現代のワイド画面に合わせた画面にして出ている作品もあるようです。生フィルムを見た人がいたら分かると思いますが、フィルムの画郭が4:3なのですから、劇場版のようにスクイーズで横幅を縮めた縦長画面で撮影していない限り、4:3がフル画面なんです。せっかく入手するなら、ノートリミングで全て見たいものですよねー。それに、できれば余計な事をせず記録されたままをビデオディスク化してほしい。というのがコレクターはもちろん、当時の作品の映画やアニメ、特撮、ドラマなどを楽しみたい人たちの共通の気持ちではないでしょうか?
その点、LDならほとんどが当時のままを記録しています。当時はコンピューターを使って映像加工する技術なんてありませんから、余計な編集や加工もほとんどされていませんので安心して見れますよね。ちなみに、劇場版の作品でもフィルム時代は4:3撮影しているものが多くあるんですよ。海外の映画で"ビスタサイズ"の作品をLD版(ワイド版ではなくフルサイズで記録されたもの)とDVD版やBD版の画面を比較してみてください。ほとんどの場合、LD版の方が上下に広く映像が記録されていますよ。あえてLD画像のデメリット言うとしたら、LDが"絵の出るレコード"と言われるように、レコードと同様に面倒な事が多い事ですかね?レコードを良い音で聴きたければ、優れたプレーヤーやトーンアーム、フォノイコライザーやチューニングアンプなどを駆使しなければならないように、LDも、良いプレーヤーを使用するのはもちろん、それなりの画像再生装置を搭載したデコーダーやモニターが必要になりますからねー。でもまぁ、AVファンはその面倒さを楽しむのがイイんですけどね。
それにしても、あのままLDが進化していたら・・、現代ではもっとスゴイ事になっていたかもしれませんね。12㎝のブルーレイの容量を30㎝のLDサイズに入れて表と裏の両面に2層書き込みしたとしたら・・、とんでもない容量になっていましたからね。(笑)
さらに、レコードについても余談です・・、よく「レコード盤はCDよりも音域が広くいい音だ」と言われますが、確かにそのようで、アナログ音をデジタル化すると、ハイレゾでもなんと半分くらいの音域が失われるそうです。でも、CDやmp3やハイレゾ音などのデジタル音声を聴いていてもそんなに音が減ったようには感じませんよね。たぶん失われるといってもマニアやプロの人が聴けば分かる程度なのかもしれません。それでも個人的には、アナログ時代の古い曲はレコード盤の方が音質が良いと思っています。あくまでも個人的な意見ですが、それはレコード盤の方が優れているという意味ではなく、録音された時期に影響するからだと思っているからです。レコード時代の曲のほとんどは、当然ですがCDが世の中に出てくるよりも前に制作されています。当時の原盤(マスターテープ)は磁気リールテープで収録していましたので、現代にその原盤から直接CDなどのデジタル媒体を制作したとしても、原盤そのものが経年劣化していて、とても録音したばかりの品質のまま保存されていたとは思えません。できるだけ良い音で制作しようとしたら、どうしても現代のデジタル機器を使用して修正するしかありませんよね。それでは元通りになったわけではありません。これらの事から個人的には、無劣化の初期原版を直収録したレコード盤の方が音質が良いのだと思っています。
それにデジタルとアナログの違いもありますよね。CDやmp3のような音声媒体やBDやDVDなどの映像媒体のようなデジタルものはそこそこ鮮明な映像や音声が記録されていますが、デジタルですのでクオリティは固定化されます。アナログ媒体は、たとえ画質や音質が少々悪くても、その画質や音質、周波数などが低下しているだけで、デジタルのように固定化されていませんから、プレーヤーを良いものにしたり、スタビライザーやミキサー、イコライザーなどのAV機器を駆使すればお好みの映像や音声に近づける事ができる。というアナログファンの楽しみがあります。そういう点からも今でもアナログを愛するAVファンが増えていたり、アナログが見直されたりしているのではないでしょうか?常に新しいものを提供して売り上げを向上させたい資本主義のメーカーからすれば面白くないかもしれませんけどね。(笑)でも、"文化"と"テクノロジー"って、また別のものではないでしょうか?
と・・いい加減、余談はここまでにしまして・・これらの商品は、いわゆるワンオーナーものです。商品内容は、LD版が、未開封のため内容と状態は不明です。EP盤は、ジャケット、歌詞カード、ディスクの3点です。ジャケットと歌詞カードの状態は、まあまあキレイな感じだと思います。ディスクの状態は、目だった使用感もあまり気にならずキレイな感じだと思います。LP盤は、ジャケット、解説紙、ディスクの3点です。ジャケットの状態は、まあまあキレイな感じではないでしょうか?解説紙の状態は、も、経年劣化によるシミのようなものが少し見られますが、目立った損傷なども見当たらず、良い感じだと思います。ディスクの状態は、キレイな感じだと思います。どちらのレコード盤も、こちらの環境下では音飛びなどはありませんでした。見た目でも目立った傷などは見当たらずキレイな感じだと思います。(※ レコード盤の状態はあくまでも個人的な私見です。レコード盤ですので使用するレコードプレーヤーやトーンアーム、レコード針などの種類によってもレコード盤の再生環境が変化しますので統一見解ではありません。)
※なお、この商品はソフトウェアですので、その性質上、返品、返金、交換などはできませんのでご了承ください。
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